一般社団法人日本工作機械工業会より、2026年7月の工作機械受注速報が発表されました。
受注総額は1,931億200万円となり、前月比94.9%、前年同月比150.4%となりました。
6月の2,035億1,500万円からは減少したものの、前年同月と比較すると大幅な増加となっており、工作機械市場は引き続き高い受注水準を維持しています。
今回は最新の受注速報をもとに、工作機械市場の動向や中古工作機械市場への影響について考察します。
2026年7月 工作機械受注速報
| 項目 | 2026年7月 | 前月比 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|
| 受注総額 | 1,931億200万円 | 94.9% | 150.4% |
| 内需 | 532億3,800万円 | 91.8% | 150.2% |
| 外需 | 1,398億6,400万円 | 96.2% | 150.5% |
※単位:百万円・%
※一般社団法人日本工作機械工業会「2026年7月分 受注速報」をもとに作成。
また、2026年1~7月の累計受注額は1兆2,482億4,300万円となり、前年同期比137.8%となっています。
内需は累計3,261億3,400万円(前年同期比126.5%)、外需は累計9,221億900万円(前年同期比142.3%)となっています。
ポイント① 受注総額は前月から減少も、前年同月比では大幅増
7月の受注総額は1,931億200万円となりました。
6月の2,035億1,500万円と比較すると、前月比94.9%と減少しています。
一方、前年同月比では150.4%となっており、前年7月と比較して約1.5倍の受注規模となっています。
前月比だけを見ると減少していますが、前年同月比では非常に高い水準を維持していることが今回のポイントです。
工作機械の受注動向を見る際には、単月の増減だけではなく、前年との比較や累計値を見ることも重要です。
ポイント② 内需は前年同月比150.2%
国内向けの受注である内需は、532億3,800万円となりました。
- 前月比 91.8%
- 前年同月比 150.2%
となっています。
6月からは減少したものの、前年同月比では150%を超える高い伸びを記録しています。
2026年1~7月の内需累計は3,261億3,400万円で、前年同期比126.5%となっています。
国内企業においても、設備更新や生産能力の増強に向けた投資が続いていることがうかがえます。
新しい工作機械の導入が増えると、既存設備の入れ替えによって中古工作機械が市場へ流通するケースもあります。
そのため、工作機械受注の増加は、新品市場だけでなく中古工作機械市場にも影響する重要な指標です。
ポイント③ 外需も前年同月比150.5%と好調
外需は1,398億6,400万円となりました。
- 前月比 96.2%
- 前年同月比 150.5%
となっています。
外需は前月比ではやや減少したものの、前年同月比では150.5%と大幅な増加となりました。
さらに、2026年1~7月の外需累計は9,221億900万円となり、前年同期比142.3%となっています。
2026年の工作機械受注を考えるうえで、外需が大きな割合を占めていることも重要なポイントです。
海外での設備投資が活発であれば、日本製工作機械だけでなく、日本国内で使用されていた中古工作機械への需要にもつながる可能性があります。
2026年1~7月の累計受注は1兆2,482億円
今回の速報で特に注目したいのが、2026年1~7月の累計受注額です。
1兆2,482億4,300万円
となり、前年同期比137.8%となっています。
内訳を見ると、
- 内需:3,261億3,400万円(前年同期比126.5%)
- 外需:9,221億900万円(前年同期比142.3%)
となっています。
累計で見ると、内需・外需ともに前年を大きく上回る状況が続いています。
7月単月では6月から減少したものの、2026年全体としては工作機械市場が非常に高い水準で推移していることが分かります。
中古工作機械市場への影響
工作機械の受注が好調な状況では、企業による設備更新や生産能力増強が進むことが期待されます。
設備更新が進めば、それまで使用されていた工作機械が中古市場へ流通する機会も増えてきます。
中古市場では、
- プレス機械
- マシニングセンタ
- NC旋盤
- プレスブレーキ
- シャーリング
- 研削盤
など、さまざまな工作機械が取引されています。
一方で、今回の受注統計では外需が前年同月比150.5%、2026年1~7月累計でも前年同期比142.3%となっており、海外市場の設備投資も活発です。
海外から日本製中古工作機械への需要があることで、国内で不要になった機械が海外で再利用されるケースもあります。
株式会社ダイナでも、国内で買取した中古工作機械を海外へ輸出しており、特にインドを中心とした海外市場への販売・輸出に取り組んでいます。
そのため、国内市場だけではなく海外市場も含めて機械の価値を判断することが重要だと考えています。
今後の見通し
2026年7月の工作機械受注は、6月からは減少したものの、前年同月比では150.4%と非常に高い水準となりました。
さらに、2026年1~7月の累計受注額は1兆2,482億4,300万円、前年同期比137.8%となっています。
今後も設備投資が継続すれば、新品工作機械の需要だけでなく、設備更新に伴う中古工作機械の流通にも影響すると考えられます。
ただし、工作機械市場は為替、海外経済、設備投資動向などさまざまな要因の影響を受けるため、今後の受注統計を継続して確認する必要があります。
まとめ
2026年7月の工作機械受注速報では、前月比では減少したものの、前年同月比では内需・外需ともに150%を超える高い伸びとなりました。
- 受注総額:1,931億200万円(前年同月比150.4%)
- 内需:532億3,800万円(前年同月比150.2%)
- 外需:1,398億6,400万円(前年同月比150.5%)
- 2026年1~7月累計:1兆2,482億4,300万円(前年同期比137.8%)
- 内需累計:3,261億3,400万円(前年同期比126.5%)
- 外需累計:9,221億900万円(前年同期比142.3%)
7月単月では6月から減少しましたが、前年同月比および年初からの累計を見ると、2026年の工作機械市場は引き続き好調に推移しています。
設備更新や工場整理などで中古工作機械の売却をご検討の際は、国内だけでなく海外販路も持つ株式会社ダイナへぜひご相談ください。


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