2026年6月、日本工作機械工業会(日工会)が発表した工作機械受注速報では、受注総額が2,035億1,500万円となり、前年同月比152.8%を記録しました。
また、内需・外需ともに前年を大きく上回り、2026年上半期(1~6月)の累計受注額も1兆552億8,100万円となるなど、工作機械市場は非常に好調な状況が続いています。
一方で、「なぜここまで受注が伸びているのか」という背景は、受注速報だけでは読み取ることができません。
そこで今回は、日本工作機械工業会の受注統計に加え、DMG森精機株式会社が公表している2026年第1四半期決算説明資料を参考に、市場の動向を考察します。
半年間を通して高水準の受注が続いている
2026年6月単月の受注額は2,035億1,500万円となり、前月比115.0%、前年同月比152.8%となりました。
さらに、2026年1~6月の累計受注額は1兆552億8,100万円(前年同期比135.7%)となっており、単月だけではなく半年間を通じて設備投資が活発であることが分かります。
工作機械は製造業の設備投資を示す代表的な指標であり、この受注状況は国内外で設備更新や生産能力強化への投資が続いていることを示しています。
DMG森精機のIR資料から見える市場の変化
DMG森精機が公表した2026年第1四半期決算説明資料では、受注額が前年同期比28.8%増となり、第1四半期として過去最高を更新したと発表されています。
また、受注が好調な市場として次のような分野が挙げられています。
- 航空宇宙産業
- 防衛関連
- エネルギー関連
- データセンター関連
- 金型関連
- 医療関連
これらはいずれも高精度加工や大型部品加工が求められる分野であり、日本製工作機械の強みが発揮される市場です。
工作機械受注統計で外需が大きく伸びている背景には、このような成長産業への設備投資が影響している可能性があります。
参考:決算報告 | IR資料 | 株主・投資家の皆様へ | DMG MORI
自動化・DXへの投資も受注を後押し
DMG森精機では、工作機械単体ではなく、自動化システムやデジタルソリューション、IoT、生産管理システムを組み合わせた提案を強化しています。
近年は製造業全体で人手不足が課題となっており、生産性向上を目的とした設備投資が世界的に進んでいます。
こうした流れは日本国内だけでなく、海外市場でも共通しており、今後も工作機械需要を支える大きな要因になると考えられます。
海外需要の強さは中古工作機械市場にも影響
6月の受注速報では、外需は1,454億9,900万円となり、受注全体の約7割を占めました。
新品設備への投資が活発になる一方で、それまで稼働していた設備は中古市場へ流通するケースが増えます。
しかし、日本製工作機械は海外でも高い評価を受けているため、中古市場でも需要は堅調です。
株式会社ダイナでも、インドや台湾、タイ、インドネシアなどアジアを中心に中古工作機械を輸出しており、近年はプレス機械やプレスブレーキ、NC旋盤などへの引き合いが増えています。
設備更新が活発な現在は、中古工作機械の売却を検討する良いタイミングと言えるでしょう。
今後も設備投資は続くのか
DMG森精機は2026年通期の受注見通しを上方修正しており、中長期的にも設備投資需要は堅調に推移するとの見方を示しています。
もちろん、為替や世界経済、地政学リスクなど注意すべき要因はありますが、
- 人手不足への対応
- 生産性向上
- 高精度加工への対応
- 自動化・DX投資
といった世界共通の課題は今後も続くと考えられます。
そのため、日本製工作機械への需要も、中長期的には底堅く推移する可能性があります。
ダイナの視点
実際に株式会社ダイナでも、海外からの中古工作機械に関するお問い合わせは増加傾向にあります。
国内では更新対象となった設備でも、海外では生産設備として十分に活用できるケースが多くあります。
海外販路を持つ当社では、国内需要だけではなく海外市場も踏まえて査定を行うため、工作機械の価値を最大限に評価することが可能です。
まとめ
2026年6月の工作機械受注速報では、受注総額が2,035億1,500万円となり、設備投資の力強さが改めて示されました。
さらに、DMG森精機の決算説明資料からは、
- 航空宇宙
- 防衛
- エネルギー
- データセンター
- 医療
- 自動化・DX
といった成長分野への投資が、工作機械需要を支えていることが読み取れます。
新品設備への投資が活発な今、中古工作機械市場も活況が続いています。
株式会社ダイナでは、海外販路を活かした高価買取を行っていますので、設備更新や工場整理をご検討の際は、お気軽にご相談ください。


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