こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。
今回は少し視点を広げ、世界の工作機械需要の最新ランキングを整理します。
工作機械は、各国の製造業の活発さを映す「景気の鏡」とも言われる重要指標です。
実際の確定統計をもとに、現在の世界市場の構造を見ていきましょう。
世界の工作機械需要ランキング(2023年実績)
最新の確定データによると、世界の工作機械需要は以下の順位となっています。
1位:中国:約270億ドル
2位:米国:約90億ドル
3位:ドイツ:約60億ドル
4位:日本:約55億ドル
5位:韓国:約45億ドル
6位:イタリア:約40億ドル
7位:インド:約35億ドル
中国は2位の約3倍という圧倒的規模で、世界最大の市場を維持しています。
参考:Gardner Intelligence「World Machine Tool Survey」
なぜ中国の需要が突出しているのか
中国の工作機械需要が大きい理由は明確です。
- EV・電池関連投資の急拡大
- 半導体製造設備の増設
- 電子機器・通信機器の生産拠点集中
特に近年は、AIサーバーやデータセンター関連部品の加工用途が増えています。
世界市場は「アジア中心」の構造
地域別の需要割合を見ると、世界市場の構造がはっきりします。
- アジア:約60%
- 欧州:約25%
- 北米:約10%
つまり、世界の製造投資の中心は完全にアジアにあると言えます。
参考:U.S. Department of Commerce Machine Tools Industry Report
日本は世界4位|高付加価値市場として安定
日本の順位は世界4位。
量では中国に及びませんが、以下3つの点で優位に立ちます。
- 高精度加工機械
- 自動車・航空向け設備
- 高度な自動化機械
単価が高い高付加価値市場として安定しています。
インド市場が急成長中
ランキングの中で特に注目されているのがインドです。需要は過去5年で約2倍に拡大。
背景には製造業の国内回帰政策や自動車生産の急増、インフラ投資拡大があります。
世界市場規模は今後も拡大へ
世界の工作機械市場は今後も成長が予測されています。
2023年:約1,000億ドル
2030年予測:約1,500億ドル
成長を支える主な要因は以下の通りです。
- EV化の進展
- 半導体投資の継続
- AI関連設備投資
- 自動化・省人化需要
まとめ|世界の製造投資はアジア中心に拡大
今回のランキングから読み取れるポイントは明確です。
- 中国が圧倒的な最大市場
- 世界需要の約6割はアジア
- 日本は高付加価値市場として安定
- インドが急速に存在感を拡大
工作機械需要は、そのまま世界の製造投資の流れを示しています。
今後もアジアを中心とした市場拡大が続く可能性が高く、製造業の動向を読むうえで引き続き重要な指標となりそうです。


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