こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。
先日ご紹介したとおり、2026年1月の工作機械受注は前年同月比+25.3%と非常に力強いスタートとなりました。
今回は、第一生命経済研究所のレポートなどの資料をもとに、この数字が示す意味と、今後の設備投資の方向性を考察していきます。
参考:工作機械受注が教えてくれる日本株・世界経済(25 年12 月) | 藤代 宏一 | 第一生命経済研究所
工作機械需要は「回復局面入り」
2026年の工作機械市場は、明確に回復トレンドに入ったと考えられます。
理由
- 世界景気の改善が継続している
- 米国・中国向け需要が増加している
- AI関連投資の拡大が設備投資を押し上げている
- 受注サイクルが「上昇局面」に移行している
工作機械は「景気の先行指標」と呼ばれるため、この動きは今後の製造業全体の回復を示唆しています。
世界景気は回復基調|PMIが好不況ラインを上回る
資料によると、グローバル製造業PMIは50を超え、景況感は改善傾向にあります。
これは以下を意味します。
- 新規受注の増加
- 生産活動の回復
- 設備投資の拡大
特に重要なのは、AI需要の拡大が製造業全体に波及している点です。
データセンター投資は、
- 半導体
- 電力設備
- 建設
- 冷却装置
など幅広い産業を押し上げています。
つまり、工作機械需要は単なる景気循環ではなく、構造的な投資拡大の影響を受けているといえます。
外需が主役|米国・中国向けが回復を牽引
レポートでは、受注増加の中心は海外需要とされています。
特に強いのは次の地域です。
米国
- AI投資が活発
- 自動車販売が堅調
- 製造業景況感は高水準
中国
- 景気刺激策が継続
- 融資拡大による設備投資支援
- 減速回避の政策効果
つまり、2026年の受注回復は海外設備投資の再加速によるものと考えられます。
内需が伸びきらない理由|人手不足が最大要因
一方で国内投資は慎重姿勢が続いています。
資料では主な要因として以下が挙げられています。
国内投資が伸びにくい理由
- 人手不足による設備導入遅れ
- 受注残高の積み上がり
- 投資判断の慎重化
つまり、需要はあるが、投資実行が遅れている状態といえます。
これは日本特有の構造問題といえるでしょう。
受注サイクルは「上昇局面入り」
重要なのは、工作機械受注の循環分析です。
最新のデータでは、水準は平均より上、方向感は上昇となっており、明確に回復局面へ移行したと判断されています。
過去のパターンでは、この局面に入ると以下が起こる傾向があります。
- 数年単位の拡大期
- 株式市場の上昇
- 製造業利益の増加
ダイナ視点|中古工作機械市場への影響
この動向は、中古機械市場にも大きく影響します。
今後予想される動き
- 海外バイヤーの需要増加
- 古い設備の更新需要拡大
- 国内企業の設備入替加速
特に海外市場では、日本製中古機械の需要はさらに高まる可能性があります。
これは実際に弊社の輸出動向とも一致しています。
2026年は「設備投資回復の年」
今回の受注データから読み取れるポイントは以下の通りです。
- 工作機械受注は回復トレンド入り
- 外需主導の構造は継続
- AI投資が設備投資を押し上げ
- 国内投資は人手不足が制約
2026年は、世界的な製造業回復が本格化する年になる可能性が高いといえるでしょう。
今後も受注統計から、設備投資の動向を継続的に追っていきたいと思います。


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