こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。
今回は、一般社団法人日本工作機械工業会が発表した 2025年11月分の工作機械受注統計速報 をご紹介します。
工作機械の受注統計は、国内外の設備投資動向を読み解くうえで重要な指標です。
10月に続き、11月の最新データを確認していきましょう。
2025年11月|工作機械受注統計速報(速報)
日本工作機械工業会が発表した2025年11月の受注実績は以下のとおりです。
| 区分 | 受注額 | 前月比 | 前年同月比 | 2025年累計受注額 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 受注総額 | 1,362億9,100万円 | 95.0% | 114.2% | 1兆4,449億6,200万円 | 107.7% |
| 内需 | 315億3,700万円 | 88.4% | 91.9% | 4,005億700万円 | 99.7% |
| 外需 | 1,047億5,400万円 | 97.2% | 123.2% | 1兆444億5,500万円 | 111.1% |
出典:統計情報|一般社団法人 日本工作機械工業会(2025年11月分速報)
11月の動向まとめ
受注総額は約1,362億円|前年同月比+14.2%で2か月連続の2桁増を維持
2025年11月の工作機械受注総額は 1,362億9,100万円。
前年同月比では +14.2% と高い伸びを示し、10月に続いて力強い回復が続いています。
一方、前月比は95.0%と小幅な調整となりましたが、全体としては総額1,300億円台を維持しており、安定した推移といえます。
内需は前年割れ|一部業種で設備投資に慎重な動き
内需は 315億円(前年同月比91.9%) と、前年割れに。
自動車関連や一般機械では設備更新が続く一方で、
中小企業を中心に投資判断が慎重になっている様子が見られます。
前月比は88.4%と減少しましたが、2025年通年で見ると ほぼ前年並み(99.7%) を維持しています。
外需は大幅増|アジア中心に日本製機械への需要が続く
外需は 1,047億円(前年同月比123.2%) と、依然として非常に強い水準です。
外需の好調が、11月の受注総額を押し上げる大きな要因となっています。
総括
2025年11月の工作機械受注は、依然として輸出主導の回復が継続しました。
- 受注総額:前年同月比 +14.2%
- 外需:前年同月比 +23.2%
内需では慎重さが残るものの、海外需要の強さが全体の受注を支えています。
累計受注額は前年同期比 107.7% と、年間を通じて堅調な推移です。


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