近年、製造業の現場で注目されているのが「中古工作機械のシェアリングサービス」です。設備を“所有”するのではなく“共有”するという考え方は、コスト削減や稼働率向上といったメリットがある一方で、従来の「中古買取」との違いや向き不向きも存在します。
本記事では、シェアリングサービスの概要と、中古買取との比較を通じて、それぞれの活用シーンをわかりやすく解説します。
シェアリングサービスとは?
シェアリングサービスとは、企業間で遊休機械や設備をレンタル・貸借できるプラットフォームです。製造設備を「使いたいときに必要な期間だけ借りる」ことができ、初期投資を抑えたい企業にとって有効な選択肢となります。
代表的なサービスには、シェアリングファクトリーがあります。機械や設備などの貸し借り、売買の仲介などを通じて、遊休資産の有効活用を支援しています。
シェアリングサービスのメリット・デメリット
メリット
- 初期投資を抑えられる
高額な設備を購入する必要がなく、費用を固定化しやすい - 短期利用に最適
試作や繁忙期など、スポットでの使用に向いている - 設備導入のハードルが低い
設置工事や償却処理などの負担を軽減
デメリット
- 長期間の利用では割高になる
月額レンタル料が積み重なり、購入より高くなるケースも - 利用制限がある
契約内容によっては加工範囲や稼働時間に制約が出ることも - 所有権がないため自由に扱えない
改造や移設などができない場合がある
中古買取のメリット・デメリット
メリット
- 長期的に見ればコストパフォーマンスに優れる
一定期間以上使うなら購入の方が総費用を抑えられる - 所有権があり自由に運用できる
設置、移動、改造なども自在 - 再販も可能
使い終わったあとでも、中古機械として再び売却できる
デメリット
- 初期費用がかかる
中古とはいえ数百万円以上の支出が必要 - 整備やメンテナンスの管理が必要
導入後は自社で責任をもって管理する必要がある
比較まとめ:用途と目的に応じて選ぶ
比較項目 | シェアリング | 中古買取 |
---|---|---|
初期費用 | 安い | 高い |
長期コスト | 割高になりやすい | 割安になる |
自由度 | 低め(契約次第) | 高い |
利用期間 | 短期向き | 長期向き |
リセール(再売却) | なし | 可能 |
メンテナンス責任 | 基本不要 | 自社対応が多い |
結論:短期利用はシェア、長期利用は買取がおすすめ
シェアリングサービスは、初期費用を抑えたい企業や、スポット対応が求められる業務には非常に有効です。一方で、3年~5年以上の長期使用を前提とする場合は、中古機械を購入する方がトータルコストを抑えられ、資産としても活用できます。
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