こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。
2026年1月、工作機械業界で注目度の高い新製品が発表されました。
ブラザー工業が SPEEDIOシリーズ初の横形5軸加工機「HU550Xd1」 を発売したのです。
今回は、単なる新製品紹介ではなく、なぜこの機械が業界トレンドを象徴しているのか を解説します。
参考:治具エリアが拡がる。ワークの可能性が拡がる。SPEEDIO HU550Xd1 | 工作機械 | ブラザー
次世代の設備投資トレンド
- 横形 × 5軸という新カテゴリー
- EV部品加工を強く意識
- 省スペース志向の設備設計
- 生産性重視の30番主軸路線
横形5軸加工機「HU550Xd1」は、 「大型・複雑部品を高速量産する時代」への明確なシグナルと言えるでしょう。
横形5軸加工機の需要
背景①:部品の大型化・複雑化
近年の製造業では次の傾向が顕著です。
- EV化による部品構造の変化
- eアクスルなどの一体化部品の増加
- 多面加工ニーズの拡大
これにより、「一度の段取りで多面を加工する」ことが強く求められています。
背景②:加工時間の短縮競争
従来の課題はこの2つでした。
- 大型部品 → 段取りが多い
- 多面加工 → 時間がかかる
今回の新機種は直径680mmの大型傾斜ロータリーテーブルを搭載することで、多面割出や深穴加工、大型治具対応を一台で実現しています。
■注目ポイント①:30番主軸なのに大型加工対応
ここが最大の革新です。
通常、大型加工は40番主軸が常識でした。しかし今回の機械は、30番主軸の高速性を維持していることに加え、大型治具エリアを拡大しています。さらに省スペース設計を両立しているため、「速く・大きく・省スペース」という、従来のトレードオフを解決しています。
■注目ポイント②:設置面積が約20%削減
工場現場ではスペース問題が深刻化しています。
理由はシンプルです。
- 人手不足 → 自動化設備増加
- 多品種化 → 設備台数増加
そのため、コンパクト5軸機の需要は増えています。
今回のHUシリーズは
- 設置面積:約5㎡
- 同等40番機より約20%小型
という点で、非常に実用的です。
■注目ポイント③:EV時代を意識した設計
今回の発表で明確に示された用途があります。
それがeアクスル部品加工です。
これは重要な意味を持ちます。
- EV市場は拡大継続
- 一体化部品は大型化
- 多面同時加工が必須
つまりこの機械はEV時代の標準機を狙ったモデルといえます。
まとめ:これは単なる新製品ではない
- 横形5軸の需要が本格化
- EV向け設備投資の加速
- 省スペース機の時代到来
- 高速量産志向の明確化
SPEEDIOシリーズ初の横形5軸加工機「HU550Xd1」は、次の10年の工作機械トレンド」を象徴する存在と言えるでしょう。


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