本日午後、2025年12月の工作機械受注統計が発表されます。
本記事では、貼付いただいた主要統計(1月〜11月までの累計・推移)をもとに、2025年1年間の受注動向を振り返り、業界の流れを整理します。
目次
結論|2025年は「底打ちから回復局面へ移行した一年」
2025年の工作機械市場は、調整局面 → 下げ止まり → 緩やかな回復という流れが明確になった一年だったといえます。
- 前半は慎重な設備投資姿勢が継続
- 夏場以降、徐々に受注が持ち直す動き
- 年後半は分野・地域による「温度差」が顕在化
貼付の主要統計からも、受注環境が最悪期を脱したことが読み取れます。
2025年前半|在庫調整と投資抑制が続いた時期
主な特徴
- 2024年から続く在庫調整の影響
- 金利・為替・地政学リスクを背景にした慎重姿勢
- 国内・海外ともに様子見の受注環境
特に前半は、「必要最低限の更新投資」に留まる企業が多く、大型案件や新規ライン投資は限定的でした。
夏以降の変化|受注の底打ちと回復の兆し
統計から読み取れるポイント
- 月次ベースでの持ち直し傾向
- 特定業種(自動車関連・省人化設備)での回復
- 海外向けを中心に引き合いが戻り始めた
ここで重要なのは、急回復ではなく「緩やかな回復」である点です。
2025年は「V字回復」ではなく、慎重ながらも前向きな設備投資が再開された年と言えます。
国内と海外の動き|明確になった“二極化”
国内市場
- 老朽設備の更新需要が中心
- 人手不足を背景に、省人化・自動化関連は堅調
- 全体としては安定だが大きな伸びは限定的
海外市場
- 地域ごとの差が拡大
- アジア・新興国向けの引き合いは継続
- 為替の影響を受けつつも、中長期投資は継続
貼付統計からも、海外比率の重要性が改めて浮き彫りになっています。
2025年の受注動向が示すもの
2025年の統計から読み取れる本質は以下です。
- 市場は「冷え切った状態」ではない
- ただし、一気に拡大するフェーズでもない
- 設備投資は「選別型」へ完全に移行
これは新品市場だけでなく、中古工作機械市場にも強く影響する流れです。
中古工作機械市場への影響と今後
新品投資が慎重な局面では、以下のニーズが高まりやすくなります。
- 即戦力となる中古機
- 初期投資を抑えられる設備
- 海外向け需要を見据えた機械
実際に2025年は、大型プレス機・NC工作機械を中心に中古市場の動きが堅調でした。
まとめ|2026年は「回復の質」が問われる年へ
2025年は我慢の年”から“動き出しのへ移行した一年でした。
12月統計の発表をもって、2025年は以下のように総括できる可能性が高いでしょう。
- 需要は確実に戻りつつある
- ただし拡大スピードは緩やか
- 設備投資は「慎重だが前向き」
この流れを踏まえると、2026年は「量」ではなく「質」が問われる年になります。
中古工作機械を含め、市場の変化を的確に捉えた対応が重要になっていくでしょう。


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