こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。
今回は、工作機械業界に関する明るいニュースをご紹介します。
工作機械メーカーの大手株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市)が、「令和7年度愛知発明表彰」において愛知発明賞を受賞しました。
受賞内容は、研削盤における静圧スラスト軸受の小型・省スペース化技術。
一見するとニッチな技術のようですが、実は自動車の燃費性能向上に大きく貢献している重要な発明です。
研削盤とカムシャフトの関係
受賞技術が応用されているのは、カムシャフトの研削工程。
カムシャフトとは、エンジン内で吸排気バルブの開閉タイミングを制御する重要な部品です。
その形状は非常に精密で、わずかなズレでもエンジン性能に大きな影響を与えるため、高精度な加工技術が必要とされます。
今回の技術は、このカムシャフトを理想的な凹形状に仕上げるためのもので、加工の精度だけでなく、装置のコンパクト化・省エネ化にも寄与。結果的に自動車全体の燃費向上という社会課題の解決にもつながっています。
モノづくりの未来を見据えて
ジェイテクトは「JTEKT Group 2030 Vision」において、モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダーというビジョンを掲げています。
その一環として、今回のような既存技術の深化と社会課題の解決を両立する技術開発が評価されました。
このような開発は、同社の前身である豊田工機時代から蓄積してきた流体軸受技術を、現代の課題に適用することで実現されたものです。
中古工作機械の視点から
私たち株式会社ダイナは、中古工作機械の買取・販売を通じて、こうした日本の高精度な技術がアジアを中心とした海外でも活用されるよう橋渡しをしています。
研削盤やプレス機など、製造現場におけるキーマシンは、たとえ中古であってもその加工精度と信頼性が評価され、世界中で高い需要があります。
今回の受賞技術のように、研削加工分野の革新が進むことで、今後中古市場でも新たな価値が生まれていくでしょう。
最後に
ジェイテクトのような企業の取り組みは、日本のモノづくりの底力を示す好例です。
私たちも中古工作機械の流通という立場から、こうした技術の継承とグローバル展開に貢献してまいります。
工作機械業界の動向にご興味のある方は、ぜひ引き続き当ブログをチェックしてください!
参考:ジェイテクト、令和7年度愛知発明表彰で「愛知発明賞」を受賞 | 株式会社 ジェイテクトのプレスリリース
令和7年度愛知発明表彰で「愛知発明賞」を受賞 ~研削盤の静圧スラスト軸受の小型・省スペース化技術で自動車の燃費向上に貢献~|ニュース|株式会社ジェイテクト
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