こんにちは、株式会社ダイナの松本です。
設備更新や生産ラインの変更、工場整理に伴い、ストレートサイドプレスの売却を検討してはいませんか?
ストレートサイドプレスは比較的大型の機械も多く、「古い機械でも売却できるのか」「搬出まで含めて査定してもらえるのか」と気になる方も少なくないでしょう。
実際、日本製の中古ストレートサイドプレスは国内だけでなく、インドをはじめ、パキスタン、フィリピン、ベトナムなどアジアにも流通しています。
今回は、ストレートサイドプレスの特徴を簡単に整理しながら、中古市場で実際に流通している機種、海外需要、買取査定で確認されるポイントを解説します。
この記事を読んでわかること
- 古いストレートサイドプレスでも売却できるのか
- C型プレスとの構造上の違い
- 実際に中古市場で流通している機種
- 日本製中古プレスのアジア向け流通実績
- 査定で確認される仕様
- 大型機を売却するときの注意点
- ダイナのストレートサイドプレス取扱実績
中古ストレートサイドプレスは古くても売却できる可能性がある
ストレートサイドプレスは、製造から年数が経過していても中古機として売却できる場合があります。
中古価値は年式だけでは決まりません。
査定では、以下の項目を総合的に確認します。
- メーカー・型式
- 製造年
- 加圧能力
- ストローク
- ダイハイト
- スライド・ボルスター寸法
- 稼働状態
- 中古市場での需要
実際にメーカーの中古市場でも、製造から20年以上経過したストレートサイドプレスが流通しています。
参考:アイダエンジニアリング「中古機械情報|NS2-1100(D)」
年式だけで中古価値は決まりません
古い機械であっても、メーカー・型式・仕様・状態・国内外の需要によって中古機として売却できる可能性があります。
ストレートサイドプレスは高剛性のフレーム構造を持つ
ストレートサイドプレスは、左右を柱で支える門型のフレーム構造を持つプレス機です。
C型プレスと比べてフレームの剛性を確保しやすく、高負荷・高精度な加工に使用されています。
コマツ産機のE2Wシリーズでは、前後・左右対称の4柱式ソリッドフレームを採用しています。
AIDAのNS2シリーズでも、一体型ストレートサイドフレームを採用し、高精度加工に対応する構造となっています。
ストレートサイドプレスでは100~300トン級だけでなく、それ以上の大型機も多く使用されています。
参考:コマツ産機「E2W」
参考:アイダエンジニアリング「AIDA ストレートサイドプレス NS2シリーズ」
C型プレスとの違いは加圧時の「口開き」に表れる
C型プレスとストレートサイドプレスの大きな違いの一つが、フレーム構造です。
C型プレスは正面が開放されているため、金型交換や材料の出し入れがしやすいというメリットがあります。
一方で、加圧時にはフレームが変形し、開口部が広がる「口開き」が発生することがあります。
ストレートサイドプレスは左右を支えるフレーム構造によって、こうした変形を抑えやすいことが特徴です。
主に以下の加工に使用されます。
- 高い剛性を必要とする加工
- 大きな金型を使用する加工
- ワイドな材料を扱う加工
- 順送加工
- 高負荷がかかる加工
C型とストレートサイドは用途によって使い分けます
ただし、C型プレスにも作業性の高さというメリットがあります。
どちらが優れているということではなく、加工内容によって使い分けられています。
実際に中古市場でストレートサイドプレスは流通している
中古市場を見ると、ストレートサイドプレスは現在も取引対象になっています。
例えばAIDAでは、2004年製のNS2-1100(D)・110tfを中古機として掲載しています。
一方、海外中古市場ではKOMATSUのE2Pシリーズなど、1980年代に製造された大型機も販売対象となっています。
中古市場で確認できる代表例は以下の通りです。
- AIDA NS2シリーズ
- KOMATSU E1Wシリーズ
- KOMATSU E2Wシリーズ
- KOMATSU E2Pシリーズ
参考:アイダエンジニアリング「中古機械情報」
参考:NB Machinery「KOMATSU E2P-400 中古販売例」
参考:V.K. Engineering「中古プレス在庫情報」
単純に年式やトン数だけで中古価値は判断できません
同じ200トンプレスでもストロークやダイハイト、ボルスター寸法などが異なれば、使用できる金型や加工内容も変わります。
中古市場では「200トンだから需要がある」のではなく、型式ごとの仕様と買い手側の用途が合うかが重要になります。
ダイナでもKOMATSU・AIDAのストレートサイドプレスを取り扱っている
KOMATSU E1W-200
2023年には、2001年製のKOMATSU E1W-200のオファーを紹介しています。
E1Wは、後継となるE2Wにつながる高剛性タイプのプレスで、ワイドな加工にも対応する機械です。
KOMATSU E2W200
同じく2023年には、2008年製のKOMATSU E2W200を取り扱っています。
- ストローク:150mm
- ストローク数:35~70spm
- ダイハイト:500mm
- スライド:1850×650mm
- ボルスター:2150×850mm
コマツ産機ではE2Wを「ストレートサイドプレスのスタンダードモデル」と位置づけています。
参考:ダイナ「KOMATSU E2W200 オファー記事」
参考:コマツ産機「E2W」
AIDA NS2-3000
弊社では、2003年製のAIDA NS2-3000(2NL)・300トンも取り扱っています。
ストローク300mm、ダイハイト650mm、ボルスター2600×1200mmという大型のストレートサイドトランスファープレスです。
このようにダイナでも、200トン級から300トン級のストレートサイドプレスを取り扱ってきました。
参考:DAINA CORPORATION「AIDA NS2-3000(2NL) 2003」
日本製中古ストレートサイドプレスはアジアにも流通している
ストレートサイドプレスの中古需要を考えるうえで、海外市場は重要です。
実際の貿易データを確認すると、日本からアジア各国へKOMATSU E2Wシリーズが輸出されています。
日本製中古E2Wシリーズのアジア流通例
- インド:KOMATSU E2W200・E2W300
- パキスタン:KOMATSU E2W300
- フィリピン:KOMATSU E2W300-11B
- ベトナム:KOMATSU E2W200
インドへKOMATSU E2W200・E2W300
インド向けでは、日本からKOMATSU E2W200・200トンの中古機が輸入された記録があります。
また、2001年製のKOMATSU E2W300・300トンについても、日本からインドへ中古機本体が輸出され、フィーダーやデコイラーなどの関連設備も別便で輸出された記録があります。
つまり、20年以上経過した日本製ストレートサイドプレスでも、実際にインドへ流通している例があります。
参考:Volza「Komatsu Power Press Imports / Exports」
パキスタンへKOMATSU E2W300を輸出
2022年6月には、日本からパキスタンへKOMATSU E2W300・300トンを2セット輸出した記録があります。
輸入者として記録されているのはATLAS HONDA LTDです。
300トンクラスの日本製プレスが、実際の生産設備として国境を越えて流通していることが分かります。
参考:Volza「Machine Power Buyers in Pakistan|ATLAS HONDA LTD」
フィリピンへ中古KOMATSU E2W300-11B
2024年10月25日には、日本からフィリピンへ中古KOMATSU E2W300-11Bが1台輸出されています。
貿易記録には「KOMATSU PRESS MACHINE (USED) E2W300-11B」と明記されています。
比較的新しい輸出記録であり、日本製中古ストレートサイドプレスが現在もアジアで流通している具体例です。
参考:Volza「Used Press Machine Imports in Philippines」
ベトナムへ2011年製KOMATSU E2W200
2025年1月2日には、日本からベトナムへ2011年製のKOMATSU E2W200が中古機として輸入された記録があります。
こちらも200トンクラスのストレートサイドプレスです。
参考:Volza「HSN 84624900 Imports Japan to Vietnam」
ベトナムの製造現場でもE2W・NS2が使用されている
輸出記録だけでなく、アジアの工場で実際にストレートサイドプレスが使用されている例もあります。
JETROのベトナム企業資料では、SHINEI CORONA VIETNAM CO., LTD.の主要設備として、以下が掲載されています。
- KOMATSU E2W300・300トン:3台
- AIDA NS2-2000・200トン:2台
このほかAMADAの200トン・150トンプレスなども設置されています。
こうした設備構成からも、日本製の中・大型プレスがアジアの製造拠点で利用されていることが確認できます。
参考:JETRO「ベトナム日系製造業・関連企業ダイレクトリー」
海外需要を見ると100~300トン級だけに限らない
日本からの輸出実績ではE2W200・E2W300など200~300トン級が確認できます。
一方、海外の中古機械市場では、さらに大型のストレートサイドプレスも販売対象になっています。
例えばインド市場では、KOMATSU E2P400・E2P500・E2P600など、400~600トン級の中古機が販売されています。
つまり、中古ストレートサイドプレスの需要は100~300トン級だけに限られるわけではありません。
参考:NB Machinery「KOMATSU E2P-400」
参考:V.K. Engineering「中古プレス在庫情報」
ただし大型になるほど制約が増えるため、大型機では機械そのものの需要だけでなく、搬出・輸送条件も売却の重要なポイントになります。
中古査定ではトン数だけでなく仕様を見る
実際の中古市場や海外流通を見ると、掲載されている情報は「300トン」といった能力だけではありません。
買取前には以下を確認します。
査定時に確認する主な仕様
- メーカー
- 型式
- 製造年
- 加圧能力
- ストローク
- ストローク数
- ダイハイト
- スライド調整量
- スライド寸法
- ボルスター寸法
- サイドオープニング
- 稼働状態
- フィーダー・デコイラーなどの付属設備
例えばAIDA NS2シリーズでも、1100kNから3000kNまで能力が異なるだけでなく、ストロークやダイハイト、ボルスター寸法などがそれぞれ異なります。
KOMATSU E2WもE2W110・160・200・250・300と複数の能力が設定されています。
したがって、売却時には「AIDAの200トン」「KOMATSUの300トン」という情報だけではなく、正確な型式と仕様を確認することが重要です。
参考:コマツ産機「E2W」
参考:アイダプレス情報館「NS2」
稼働停止中や古い機械も現状のまま相談する
設備更新後、ストレートサイドプレスを長期間使用していないケースもあるでしょう。
- 電源を落としている
- 数年間稼働していない
- 一部に不具合がある
- 動作確認ができない
- 周辺設備を取り外している
こうした場合も、一律に中古価値がなくなるわけではありません。
海外市場では古い日本製プレスも流通しているため、まずメーカー・型式・年式・仕様・現在の状態を確認します。
修理・解体する前に現状のままご相談ください
売却前に無理に修理したり、スクラップとして解体したりする前に、現状のまま査定を依頼することをおすすめします。
大型ストレートサイドプレスは搬出条件も査定に関係する
ストレートサイドプレスは大型機も多いため、売却では搬出条件の確認も重要です。
- 機械重量
- 設置場所
- 工場出入口
- 搬出経路
- 天井クレーンの有無
- 重機を使用できるスペース
- 大型トラックの進入可否
- 分解が必要か
大型機では、機械自体に中古需要があっても、搬出条件によって必要な作業や費用が大きく変わります。
そのため査定時には、機械の仕様だけでなく設置状況も確認します。
まとめ|ストレートサイドプレスは国内外の需要を確認して売却する
中古ストレートサイドプレスは、年式やトン数だけではなく、型式・仕様・状態・搬出条件・国内外の需要を確認して価値を判断します。
- AIDA・KOMATSUなど日本製ストレートサイドプレスは中古市場で流通している
- 2001年製など20年以上経過した機械にも実際の海外流通例がある
- E2W200・E2W300はインド・パキスタン・フィリピン・ベトナムへの流通実績を確認できる
- ベトナムの製造工場でもE2W300・NS2-2000が使用されている
- 200~300トン級だけでなく400~600トン級も海外中古市場で扱われている
- 査定では能力だけでなくダイハイト・ボルスター寸法などの仕様も重要
- 大型機では搬出条件も売却判断に関係する
株式会社ダイナでは、国内だけでなく海外の中古機械需要も確認しながらプレス機を査定しています。
設備更新や工場整理でストレートサイドプレスの売却をご検討の場合は、処分や解体を進める前に一度ご相談ください。
ストレートサイドプレスの売却をご検討中ですか?
古い大型プレス・長期間使用していない機械も、まずは現在の状態をご相談ください。国内外の中古需要と搬出条件を確認しながら査定します。




