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工作機械受注の現況と今後の展望|2025年8月の動向を踏まえて

こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。
今回は、2025年8月の工作機械受注速報をもとに、現在の状況や今後の見通し、そして今年の業界全体が好調なのかどうかを考察します。

参考:工作機械受注が教えてくれる日本株・世界経済(25 年8月) | 藤代 宏一 | 第一生命経済研究所

目次

現況|外需に支えられる一方、内需は慎重姿勢

2025年8月の工作機械受注は 1,197億円(前年同月比+8.1%) と大きく伸びました。累計でも前年同期比105.2%と堅調です。
しかし、詳細をみると内需と外需の温度差が際立っています。

  • 内需:季節調整後では2か月連続で減少し、前年比もわずかにマイナス。設備投資意欲はあるものの、人手不足や受注残高の積み上がりが進行の遅れを招いている可能性があります。
  • 外需:前年比+12.0%と10か月連続でプラス。米国・中国・欧州が揃って回復基調にあり、需要を下支えしています512599。

つまり、現在の工作機械受注は「国内は慎重、海外がけん引」という構図です。

今後の展望|緩やかな回復へ

第一生命経済研究所の分析では、足元の停滞を経て「増加経路に復した」と評価されています。
今後の展望としては以下の点がポイントです。

  • 米国:省力化投資が旺盛で、自動車販売も堅調。景況感は上向き。
  • 欧州:ドイツが財政拡張に転じ、製造業PMIが50超えと改善傾向。
  • 中国:景気刺激策がマネー統計に表れ始め、下支え効果が期待される。

過去のサイクル分析からも、現在は回復に向かう初期段階にあり、今後は「小さな停滞を経て右肩上がりに転じる可能性」が高いと見られています。

今年の業界全体は好調なのか?

結論から言えば、「外需の強さを背景に全体として堅調」と言えます。
ただし、内需の回復が鈍い点は気掛かりで、国内企業の設備投資が本格的に動き出すかどうかが今後のカギになります。

一方で、グローバル製造業PMIが50を超え、世界的に景況感が改善傾向にあることから、2025年後半にかけて工作機械業界全体は持ち直し基調を強める可能性があります。

まとめ

  • 2025年8月の受注は前年同月比+8.1%、累計でも前年超え
  • 内需は慎重だが、外需が10か月連続プラスと力強い
  • 米国・欧州・中国の回復が追い風となり、今後は緩やかな回復基調へ
  • 2025年の業界は「外需主導で堅調」だが、国内設備投資の動きが注目点

👉 今後の受注統計も随時取り上げながら、業界動向を解説していきます。

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