こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。
皆さまは「古くなった工作機械=使えないもの」と思っていませんか?
実は、古い工作機械であっても「レトロフィット」によって再び価値を持たせることが可能です。今回は、その代表的な事例や導入効果について解説しつつ、最終的にどのような機械が再評価されているのかをご紹介します。
レトロフィットとは
「レトロフィット」とは、既存の機械に新しい技術や装置を加えることで性能や機能を向上させる手法です。完全な新品に買い替えるよりもコストを抑えつつ、必要な性能を得ることができるため、特にアジア圏の現場では広く活用されています。
レトロフィットによる再評価事例
① 門型マシニングセンタへのCNC制御導入
例えば、90年代の門型マシニングセンタに最新のCNC制御を後付けすることで、加工精度や操作性が劇的に向上します。
これは、台湾やインドなどの現地企業でも積極的に行われており、「古くても使える高剛性ボディ+新制御」で高付加価値を実現しています。
② プレス機に自動搬送装置やセーフティ装置を追加
アマダやコマツの旧型プレス機にも、ロボット搬送・光電センサー・安全装置などを後付けすることで、現代の生産ラインにも対応できる仕様へとアップグレード可能です。
インドネシアやタイでは、旧型機を輸入後にローカル業者がレトロフィットして再販売する市場があり、これにより日本の中古プレス機が引き合いを集めています。
③ 平面研削盤にDRO(デジタルスケール)を装着
岡本工作機械などの精密研削盤は、DRO(デジタル位置表示装置)を後付けすることで操作性と精度が大幅に改善されます。
GCH Machineryなど海外の研削盤リビルド企業は、タッチパネル制御や高精度ボールねじ化まで行っており、数十年前の機械が今でも現役です。
レトロフィットが選ばれる理由
項目 | 理由 |
---|---|
コスト削減 | 新品導入に比べて1/3〜1/5程度に抑えられる |
カスタマイズ性 | 加工品目に応じた仕様変更が可能 |
環境負荷の軽減 | 廃棄を避け、持続可能な製造体制に貢献 |
🌍 中古機械の海外輸出とレトロフィットの相性
当社ダイナでは、日本国内で不要となった中古工作機械をアジアを中心とした各国に輸出しています。
その中で特に人気があるのが、構造がしっかりしていてレトロフィットがしやすい日本製の工作機械です。
- 古い=価値がない ではありません
- 古い=活用しだいで「価値が出る」のです
中古工作機械をお持ちの方へ
もし、以下のような機械をお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
- 年式が古くても稼働可能なプレス機・マシニングセンタ・研削盤
- 見た目は古くても剛性や構造に優れた日本製工作機械
- 現在使っていない大型機械・一括処分を検討中の工場設備
ダイナでは、アジア市場での需要と再生技術を熟知した専門スタッフが査定を行い、適正かつ高価な買取価格をご提示いたします。
レトロフィットは中古機械の新たな可能性
レトロフィットという選択肢があることで、中古工作機械の価値は大きく広がっています。単に古いからと処分するのではなく、「活用できる可能性がある」ことを、ぜひ知っていただきたいと思います。
中古工作機械の売却・買取をご検討の方は、ぜひ当社ダイナまでお気軽にご相談ください。
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