こんにちは、株式会社ダイナの広報担当・松本です。
年末が近づくこの時期、工場や製造現場では「今年をどう締めるか」だけでなく、来年に向けて何を残し、何を見直すかという視点が自然と増えてきます。
特に最近は、設備投資と中古工作機械の売却を同時に検討する企業が増えている印象です。
年末は「設備を見直す」現実的なタイミング
年末は、次のような理由から設備の棚卸しが行われやすい時期です。
- 来期の生産計画・投資計画を立て始める
- 稼働率が下がっている設備が明確になる
- 修理・更新すべき機械と、役目を終えた機械が整理される
この中で意外と多いのが、「動いてはいないが、処分は先送りしている工作機械」という存在です。
使っていない工作機械は「止まった資産」
稼働していない工作機械は、電気も材料も使いませんが、以下のような見えにくいコストを抱えています。
- 設置スペースを占有する
- 管理・保管の手間がかかる
- いざ動かそうとすると修理費がかかる
一方で、中古市場、とくに海外市場では日本製の工作機械・プレス機は今も一定の需要があります。
つまり、「使っていない機械=価値がゼロ」ではないという点は、年末に一度立ち止まって考えておきたいポイントです。
売却を前提にすると、設備投資の考え方が変わる
来年に向けて設備更新を検討する場合、新しい機械を入れる、古い機械をどうするかは、本来セットで考えるべきテーマです。
不要になった中古工作機械を売却することで、以下のような現場・経営の両面でのメリットが生まれます。
- 次の設備投資の原資に充てる
- 工場内のレイアウトを最適化する
- 搬出・解体を含めて一度整理できる
特に大型プレス機やNC工作機械などは、「処分が大変そう」という理由で後回しにされがちですが、年末のタイミングで相談しておくことで、年明け以降の計画が立てやすくなるケースも多くあります。
年末は「売る・売らないを決める」必要はない
ここで強調しておきたいのは、年末=必ず売却しなければならないというわけではない、という点です。
- いくらくらいになるのか
- 海外需要はあるのか
- いつ頃まで使える可能性があるのか
こうした情報を年内に把握しておくこと自体が、来年の判断材料になります。
まとめ|年末は「整理」「準備」の季節
年末は忙しい時期ですが、同時に設備の見直し、来年の投資や生産体制の確立、使っていない機械価値の確認などを行うには、とても現実的なタイミングです。
中古工作機械の売却は、「急いで決めるもの」ではありませんが、早めに考えておくことで選択肢が広がるのも事実です。
当ブログでは、今後も設備・中古工作機械・市場動向について発信していきますので、年末年始のご参考になれば幸いです。


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